日常の生活の中で、スーパーで食品や衣類を購入するような場合は、わざわざ契約書は作成しません。
しかし、事業をしていく上で、継続的に取引をしたり、高額な物を購入するような場合、口頭の契約だけでは、後日紛争が生じてしまう可能性があります。口頭の契約では、聞き間違いや、誤解、記憶違い等が発生するため、契約の内容について、双方の認識が異なっているという事態が起こり得ます。また、契約をめぐって問題が生じた際、どのように処理をするのかをあらかじめ文書で定めておくことにより、無用な紛争を避けることもできます。
取引相手が知り合いだからと言って、紛争が生じないとは限りません。取引上での紛争が生じ、そこで契約内容について争いになることによって、相手方との信頼関係が壊れてしまうこともあります。その意味では、契約書をあらかじめ作成しておくことは、取引相手との信頼関係、人間関係を守ることにもつながると思います。